ケータイ小説 野いちご

血まみれ椿姫

自殺

なんとか城を家まで送り届けた俺は、ようやく自分の家に帰ってきていた。


「今日は遅いじゃないの」


そう言う母親に「一旦は帰ってきてたんだけど、城が倒れそうだったから送って来たんだ」と、説明すると、キョトンとした顔をされた。


説明するのも面倒で、そのまま自室に向かって着替えと宿題を終わらせた。


最後の問題が解けて時間を確認すると、帰宅してから1時間が経過していた。


机から立ち上がり、大きく伸びをする。


気が付けばキッチンから夕飯のいい香りがしてきていた。


「そういえば腹へったなぁ」


呟き、一階へと向かう。


倒れそうな城を支えながら送って行ったので、実は結構体力を消耗しているんだ。


階段を下りきった所で、正面にある玄関に2つの人影が見えた。


誰だ?


そう思っている矢先、チャイムが鳴った。


「はい」


声をかけながら玄関を開ける。


すると目の前に2人の警察官が立っていて、俺は思わず後ずさってしまった。

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