〜友香 side〜

テストも無事終わり、放課後。

あの後国語・理科・社会・英語・・・・・・をたーっぷりやった。ま、全部簡単だったけどネ。

「つ、疲れた〜」

自分の机に突っ伏している夢菜に視線を移す。ヘナヘナになってるよ。

「2人とも、初めてのテストはどうだった?」

たたっと花音が来た。ロングの黒髪が横に揺れる。

「うーん、簡単でもなく難しくもなく?」

私は間をおいて答える。あの問題の中にも難しい応用問題があったしね。

「そうなんだ。桜は?」

「あー、友香と同じだな。特別難しいわけじゃねえし」

「2人とも、頭いいんだね。それはそうと、男子生徒たちの注目の的だよ、桜と友香」

男子生徒たちの注目の的?なにそれ?

「花音、2人は無自覚の鈍感っ娘だから」

「やっぱり?薄々気づいてたけど・・・・・・」

夢菜が復活したご様子でこちらに来た。

「無自覚の鈍感?それって桜だけなんじゃ?」

きょとんとして私が言うと、花音はぽかーんとして、夢菜はやれやれと言った感じで笑った。むー?変な事言ったっけ?