それからの沙良は気丈にふるまっていた。
動画の事もあたし以外の友達には伝えていないようで、パッと見るといつも通りに見える。
しかし、ふとした瞬間に顔色が悪くなっていたり、怯えたような表情を浮かべたりしていた。
「リナ、今日は来なかったね」
放課後になって、沙良がそう声をかけて来た。
「うん。仕方ないよ。あんな状態じゃ来れないと思う」
「そうだよね……」
「ねぇ沙良、今日はあたしの家に来ない?」
そう誘ってみると、沙良は驚いた表情をこちらへ向けた。
「イズミの家に?」
「うん! 今日は両親が旅行に行ってて、誰もいないの」
「そうなんだ? でも、勝手にお邪魔していいのかな?」
「いいのいいの! 自分たちだって子供を置いて旅行に行ってるんだから」
そう言い、あたしは沙良の手を取り歩き出した。
動画の事もあたし以外の友達には伝えていないようで、パッと見るといつも通りに見える。
しかし、ふとした瞬間に顔色が悪くなっていたり、怯えたような表情を浮かべたりしていた。
「リナ、今日は来なかったね」
放課後になって、沙良がそう声をかけて来た。
「うん。仕方ないよ。あんな状態じゃ来れないと思う」
「そうだよね……」
「ねぇ沙良、今日はあたしの家に来ない?」
そう誘ってみると、沙良は驚いた表情をこちらへ向けた。
「イズミの家に?」
「うん! 今日は両親が旅行に行ってて、誰もいないの」
「そうなんだ? でも、勝手にお邪魔していいのかな?」
「いいのいいの! 自分たちだって子供を置いて旅行に行ってるんだから」
そう言い、あたしは沙良の手を取り歩き出した。