ケータイ小説 野いちご

予言写真

予言写真

それからあたしたちは一旦学校へもどり、残りの授業を受けてから家に戻って来た。


あたしはリビングにいるお母さんに声をかけると、そのまま二階へと向かった。


みんなで撮った写真は壁のコルクボードに飾ってある。


意識して見ることは少ないけれど、いつでも見られる状態にあった。


あたしは集合写真を手にとり、和夫の顔を確認した。


瞬間、背筋が寒くなるのを感じた。


足元から全身にかけて冷たい手に撫でられたように、ゾワリと身震いをする。


「嘘でしょ……」


思わずそう呟いていた。


和夫の顔は、美津の写真と同じように苦痛にゆがんでいたのだった。

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