ケータイ小説 野いちご

予言写真

お墓

救急車や警察が来ても、翔太と美津の体は見つからなかった。


用水路は濁流のため、もうとっくに流されてしまったようだ。


それにしても、おかしい。


2人が姿を消してからすぐに駆けつけてもらったのに、下流の方でも捜査は難航している様子だった。


「梢!」


野次馬の中に混ざってあたしを呼ぶ声が聞こえてきて、あたしは振り向いた。


そこには青い顔をしたお母さんが立っていた。


きっと、警察から連絡が行ったんだろう。


「お母さん……」


そう言い終わる前に痛みが頬に走っていた。


あたしがどうしてここにいるのか。


なにをしていたのか。


聞かなくても全部わかったのだろう。

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