ケータイ小説 野いちご

まだ見ぬ春も、君のとなりで笑っていたい

1 君は空から降ってきた

生まれて初めての、本気の恋だった。

いつも彼のことばかり考えていて、彼の姿なら何時間眺めていたって飽きたりしなかった。

本当に、本当に、好きだったのだ。

でも、あっけなく失恋した。

勇気を振り絞って、震えながら告白したのに、迷いなく振られてしまった。

あまりにもあっけなかったので、思わず笑ってしまったくらい。

でも、心では泣いていた。

今も、心では泣いている。

笑いながら、泣いている。

そうして笑うのが苦しくなったときは、この秘密の場所に逃げてきて、涙が涸れるまで泣くのだ。



< 1/ 200 >