ケータイ小説 野いちご

クールな先輩への溺愛宣言!!

朔真ゆず
僕を動かす、ラッキーデー

翌朝、いつもより早く目が覚めた。



朝が、苦手な僕だけど珍しく時計の針は、まだアラームの三十分前。



もう一度、寝てもまだ間に合うけれどなんとなく起きることにした。



制服に着替えて、キッチンに行くとお弁当を作っていたお母さんが驚いた表情を見せる。



「どうしたの?まだ五時半よ。今日は早出?そんなこと言ってたかしら?」



「違うよ。たまたま、目が覚めたんだ。もう一度寝ようかなとも思ったんだけど、このまま起きようと思って」



「そうなの。すぐ支度するわね」



お母さんがそう言って、朝食を作ってくれている間、テレビでも見ることにした。



いつもならそんな暇もなく、忙しなく、慌ただしく家を飛び出すのに。


なんだか今日はいつもと何もかもが違う。



たまたまつけたチャンネルは、星占いのコーナー。


別に僕は女子みたいに星占いが好きなわけでもないけれど、なんとなくそのまま見ていた。



「あら、今日私三位だわ」



お母さんが卵焼きを焼きながら、喜んでいる。


別に星占いなんて大した当てにもならないだろう。



「あっ、一位だ」



前言撤回。やっぱり一位だとちょっと嬉しい。


言われることもいいことばかり。



「・・・何もかもがうまくいく日か」



僕の牡牛座は、割といつも最下位だからあまり星占いは好きじゃなかった。


だけど、ほんの少しだけ、何か期待してしまう。



それが、先輩のことなら尚更嬉しいんだけどな。


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