ケータイ小説 野いちご

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絶対値のゆくえ

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12月に入る。



志望校の調整を行う、先生との面談があった。



みんなそれぞれの志望校はあるけれど、

結局、自分の成績に見合った現実的なところにされていく。



私は北高志望のまま、頑張ることになった。




「一夜を越して愛深まる? ワンナイトラブ、じゃなくて和親条約。

不平等、いや~んこわ~い通商条約……っと」



「あのさ。よっくん覚え方、個性的すぎなんだけど」



みんなの面談が終わった頃の、ある昼休み。



隣の席の君に突っ込みを入れると、

君は、「ん」と言って、私の顔に1枚の紙を押し付けた。



急になんだろうと思いながら、私はその紙を受け取った。



『第一志望:北高校 ⇒この調子でいけば合格圏内は近いぞ!』



それは、先生からのコメントが書かれた進路希望用紙。



私は嬉しい気持ちになり、「すごいじゃん!」と伝えた。



「俺、人生でこんなに勉強してんの始めてかも」



そう言って大きなあくびをする君。



家でも寝る間を惜しんで机に向かっているのだろうか。



私も負けていられない。




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