ケータイ小説 野いちご

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ヤンキーなんて、大嫌い。

*2*
「黙ってないと…わかってるよな」





ホームルームが終わり、1時間目の授業が始まる。


数学の先生が、力試しをするなんて言って小テストをやらされてるんだけど、あたしはまったく集中できなかった。



渉が同じ学校で、同じクラス。


しかも隣の席だなんて。



だって渉は、あたしのファースト、キキキキキ……




「の、あ……?」




唇に触れられた感触を思い起こしていたとき。


隣から突然名前を呼ばれてびっくりした。



「……!!」


あたしの目線は思わず渉の唇に。


この間のこともあって、そこから目が離せなくなる。



けれど、渉はあたしを見ていなくて、その視線は机に広げられたプリントの名前欄。




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