「照魔鏡(しょうまきょう)と言へるは、もろもろの怪しき物の形をうつすよしなれば、その影のうつれるにやとおもひしに、動出るまゝに、此かゞみの妖怪なりと、夢の中におもひぬ」





          ――『百器徒然袋』より