ケータイ小説 野いちご

捧げる愛、抱きしめる愛

第一幕
若き女帝、目覚める。side.カロッサ


 死に場所など、どうでもよかった。

 ただ、太陽の光が降り注ぐ廃墟だったというのは覚えている。



 待て、覚えている……?
 私はなぜ覚えているのだ。
 この世を去ったはずだ。

 何故意識があるのだ。
 まさか、死に損なったというのか。

 いや、これが世に言う天国か?
 はたまた地獄に来たのか。

 考えても答えは出ない。



 とにかく、目を開いてみよう。

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