「ねぇねぇ!」

『…なに』



うつ伏せに寝ていると、春が話しかけてきた。

昨日、寝れなくて、ハッキングしてたからよく寝てない。


なにをハッキングしてたかというと、

海霸のこと。




「一緒に屋上いこ?」

『いや。だって、海霸いるし』



屋上は、海霸のたまり場。こいつらがいってた。


ーー数分前


「よしゃー!屋上いっくぞ~♪」

「はしゃぎすぎ」

「たまり場たまり場~♪」

「はぁ、はやくいくぞ」



ーーーーー


ってね。



ガシッ


『なに』

「さっ!いくよっ!!!!」

『いくなんていって…!ちょっと!』



春に腕を捕まれ、屋上までつれてかれた。

振りほどけたけど、結構強く握ってた。

これを振りほどくと怪しまれるかもしれない。

普通の女が振りほどけるか?って、




ガチャ



「つれてきたよ~♪」

『はぁ…』



屋上にはいると、4人が待っていた。


一人、知ってる人がいた。



「あ。はじめまして♪」

『…はじめまして』



高木 海斗。


私の、双子の兄貴。

お母さんがいってた。私と兄貴は、3才のときに別れた。


兄貴は、おばあちゃんのところに預けられたって、理由はわからない。

そのことは、兄貴も、知ってるはず…。



蘭ってこと、きづかれないようにしないと…