どれだけしても満たされない。
恋愛(逆ハー)
157
干支 六夏/著
- 作品番号
- 1680671
- 最終更新
- 2022/10/13
- 総文字数
- 459
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 2,715
- いいね数
- 157
10.31ハロウィンで賑やかな夜
バイト帰りに道で助けた男の子は。
「やっと見つけた……俺の甘い血」
美しすぎる本物の吸血鬼!?
「ま、待って……やっ、ぅ」
「はぁ……すっげー甘い……」
それから、気絶した私を待っていたのは
広大なバラ園に包まれた豪邸と。
「お目覚めかな、お姫さま」
「今日からよろしくね、お姫さま!」
「よ、よろしくって……あなたたちは、」
「覚えてない?
俺たちのこと」
「もしかして……宝生兄弟!?」
昔よく遊んでいた幼なじみの三つ子。
「吸血鬼であることは、怖がらせるって思って黙ってた。キミが引っ越しちゃってからも、」
ずっと好きだった。
「えっ!?」
「俺たち、好きな子以外の血は受けつけないんだ」
「ここに住む代わりに、僕たちに毎日少しずつ血をくれないかな?」
「えと、ちょっと待って……え!?」
「おまえの甘い血、くれるよな?」
‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦
「トマトジュース必須案件……」
前向きポジティブヒロイン
×
「大丈夫。すぐに気持ちよくなるからね」
物腰柔らかな優しい長男
×
「そんなによかった?
目、とけてる……かわいい」
女嫌いクールな次男
×
「嫌っていう割にすごく物欲しそう。
この際どいとこからも、いい?」
人懐っこい甘え上手な三男
‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦‧✧̣̥̇‧✦
太陽を嫌う彼らと同じ、夜間学校に通うことになって。
空き教室で、保健室で。
「ここ、いいんだ?
ならもっと噛んであげようね」
「声抑えんの無理?
いいよ。甘い声、俺だけに聞かせて」
「兄貴たちじゃなくて俺しか見えないように
もっと牙、深く沈めていい?」
彼らの部屋で、ベッドで。
そして────。
「ふっ、ぅ……」
月が満ちた真夜中。
いつもより甘くて激しい吸血衝動に
「だれに噛んでほしい?」
全身の血が騒いで、あなたを求めてしまう。
☽︎︎.*·̩͙
吸血鬼×逆ハー×溺愛
「ごめん、もう一回」
「もう無理!!
貧血になる……ぅ、あっ」
「はぁ……甘い血、どんどん溢れてくる」
飢えた吸血鬼は
今宵、私の心と甘い血を強くご所望する。
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目次
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