私には彼氏に隠している秘密がある。
それは……。
×××
「も、腰なでるの、やめて……っ」
【人よりも、異常に敏感だということ】
(身体的に)
──────────
⚠︎症状1
全身が火照ってくる
⚠︎症状2
涙が出てくる
⚠︎症状3
体が震える
──────────
手をふれられるだけでもだめなのに。
初めてキスをした日には。
「っ、ふぁ……っ」
自分が自分じゃないみたいに
みだらになってしまって─────。
×××
一方で。
俺には彼女に秘密にしていることがある。
それは……。
クールぶってる内心で。
【いつも彼女に悶えまくっているということ】
──────────
「渚っ!」
名前呼んでくれんの、ほんとすき。
かわいすぎだって。まじで発狂レベル。
「一緒に帰っても、いい?」
上目遣い(無自覚)最高。
は、なに?天使かよ。
あー……押し倒したい。
「今日部屋、行ってもいいかな」
これは俺の夢。
毎日出てくる
(出てこない日はない)
てか、部屋?いいに決まってる
(彼女限定、彼女しか許さない)
つーか、毎日来てほしい……。
×××
そんなふたりの1ヶ月後。
満月の夜、彼女の部屋で。
「あ、起きた?」
「なんで……いる、の?」
隣に住む幼なじみ兼彼氏が
「夜這い?しにきた」
今すぐ襲おうとしています。
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特殊体質持ち彼女 × 彼女への愛、激重彼氏
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クールで冷淡な彼氏に秘密がバレたとき。
「めちゃくちゃ困る。
かわいすぎて、というか、興奮しすぎて」
「だよね……えっ、は?」
×××
照れ屋でツンデレな彼女に秘密がバレたとき。
「っ、なっ!?」
「はずかしい?
今からもっと、はずかしいことするよ」
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私の彼氏は。
俺の彼女は。
*
【ふたりきりなら、全部、ぜんぶ。】