「あの女よ!あいつがグレイソンをたぶらかして、邪魔な婚約者のカティアに毒を盛ったんだわ」
冤罪から悪役の汚名を着せられて
家を守るため、ただひとり
国を追われた令嬢エスター。
見知らぬ土地で嵐の夜に出会ったのは
美しく獰猛な獣だった。
**
冷酷な獣と噂される孤高の陛下
ラヴィス=ベルナルド
×
悪役令嬢として追放された純真な娘
エスター=ランジェット
**
「お前のような子兎を始末するのは容易い」
「私は薬師なんです。下心なんてありません」
ある理由から婚約者を演じるよう命じられ
エスターは仮初めの寵愛を受けることに。
周囲から畏怖されていた悪役陛下は
純真な心に触れるうちに、
徐々に甘い恋情が芽生えはじめ……?
「貴様らはエスターのなにを知っている?少し甘噛みしたくらいで赤くなるような初心な女が、男をたぶらかせるはずないだろう」
ヒトを捨てたはずの彼の言葉は
味方のいなかった彼女を優しく包んでいく。
「手を伸ばしたら、傷つけてしまうのではないかと怖くなる。それでも、狂おしいほどに、お前に触れたくてたまらない」
「俺の妻になれ。
お前のためだけに、俺は今一度、
愛を持ったヒトに戻ろう」
悪役のレッテルを貼られたふたりの
もどかしくも純粋な恋愛劇、開幕……!
「一国の王であるお方が、なぜこのような森の奥深くにある古城に住んでおられるのですか?」
冷酷陛下の抱える秘密をまだ知らない。
表紙公開*2020.12.28
START*2021.2.17
ケータイ小説 野いちご

作品番号
1624126
最終更新日
2021/3/1
ケモ耳旦那様の仮初めの寵愛〜追放令嬢は最恐の悪役陛下に捕まりました〜
篠宮 渚/著
ジャンル/ファンタジー・SF・冒険
102ページ
PV数/16,508・総文字数/46,171