芸大生の椿は、同期生の紫苑に怪我をさせてしまったことから、とある仕事を依頼される。
それは妖の肖像画を描くことだったのだが、ただ“描くだけ”ではなかった。
平凡ながらも絵を描くことが好きで芸大に入った如月椿と
天才的に絵がうまいのに無愛想で人を寄せ付けない三日月紫苑。
そして彼らを支える美丈夫でつかみ所のない雲母と大食いで殿様アリスな薊。
彼らが請け負う仕事の中身とは……
一話完結型
京都のとある狭間で繰り広げられる物語。
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2017年6月28日発売
『京都あやかし絵師の癒し帖』試し読み版です。
一話目が全て読めますが、書籍はこれに大幅訂正を加えてあります。
書籍にはない場面もありますので、おまけのようにお楽しみください。
好評発売中
あらすじを見る
物語の舞台は京都。芸術大学に入学した如月椿は、孤高なオーラを放つ同じ学部の三日月紫苑と、学内の大階段でぶつかり怪我を負わせてしまう。このことがきっかけで、椿は紫苑の屋敷へ案内され、彼の代わりにある大切な役割を任される。それは妖たちの肖像画を描くこと――つまり、彼らの“なりたい姿”を描き、不思議な力でその願いを叶えてあげることだった…。妖たちの心の救済、友情、絆、それらすべてを瑞々しく描いた最高の感涙小説。全4話収録。