『好き』と鳴くから首輪をちょうだい
恋愛(ピュア)
完
0
- 作品番号
- 1153468
- 最終更新
- 2015/06/04
- 総文字数
- 149,152
- ページ数
- 144ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 203,440
- いいね数
- 0
私を拾ってくれたのはあなたでした
***
シロって呼んで
美味しいご飯を食べさせて
優しく頭を撫でて
一緒に眠って
ぎゅって抱きしめて
『好き』の代わりにワンって鳴くから
だから私に首輪をちょうだい
飼い犬でいい
ペットでいい
大好きなあなたの傍にいられるなら
***
『好き』と鳴くから首輪をちょうだい
☆review thanks☆
砂川雨路さま・蒼山 螢さま
はづきこおりさま・ひらび久美さま
この作品のレビュー
クリスマスに恋人と住むところを失った(奪われた)主人公・白路。まさに不幸のどん底状態でリアカーを引いていた彼女は、おだしのいい匂いに誘われ、小料理屋の主人・眞人に「何か食べさせてください!」とすがります。それが縁で、もう一人の同居人、梅之介と三人での不思議な同居生活が始まります。 手負いの犬のように白路に(言葉で)噛みついてくる梅之介。けれど、やはり彼にも、そして眞人にも痛々しい過去があります。 一言で伝えきれる内容ではありませんが、その過去を乗り越える過程が切なくも美しい文で綴られています。涙なしでは読めませんが、最後はすとんと胸に落ちる、そんなお話です。 そこここにおいしそうな料理が丁寧に描写されていて、口の中に味が広がります。お腹が空く覚悟が必要かも!?
クリスマスの夜、恋人に裏切られ寒空の下に放り出された白路は、とある小料理屋に辿り着き―― タイトルが秀逸なので若干ハードなお話なのかしら…と少しドキドキしながら読み始めたら、あったかくて優しくて、この上なく愛しい物語でした! 美しい文章とどうなるの?な展開で気が付けば一気読み。 悪役が素敵に突き抜けているのでその分主人公はつらい境遇に立たされますが、季節に絡めた美味しそうなお料理と主人公の明るくまっすぐな人柄で、作品全体がとても温かい。 小料理屋で出会うふたりの男性がまた魅力的! 女嫌いで口の悪い梅之介の辛辣さと、小料理屋主人である眞人の甘さのバランス。 テンポのいい会話も楽しく、漂う和の雰囲気も物語を一層素敵にしていると思いました。 登場人物たちの息遣いを感じられそうな物語。 冷たい雪空から柔らかな桜空へと至る彼らの軌跡を、是非体感して頂きたいです。
この作品の感想ノート
ひらび久美 さま
初めまして!バタバタしておりまして、書き込みに気が付かずすみません……!
このたびはレビューまでありがとうございました!
このレビューとひらびさんの書き込みで、数日間は確実に幸せに過ごせそうです、ありがとうございます。
梅之介を気に入って下さったんですね。嬉しい、えへへえ。
親ばかで、梅之介が気に入って頂けるとにやにやがとまりません。
よろしければ、これからもよろしくお願いいたします。
はじめまして、お邪魔します。
ぐいぐいと引き込まれて一気読みしてしまいました。
文章もそうですけどストーリーも深く作り込まれていて、自分の考えを挟む間もなくどっぷりと世界に引き込まれて夢中で読みました。
理不尽な女、男に腹を立て、でも、大好きだった人の媚びた笑いなんて見たくない、という彼女の気持ちが痛いほど伝わってきて、白路の境遇に何度も涙しました。
もしや最後はハッピーエンドにならないの?とヒヤヒヤしましたが、梅之介くん、いい男です、いいやつです。いいやつ過ぎます。
勧善懲悪にすっきりしつつ、梅之介くんの幸せも見てみたいな……と思いました。
本当に胸の打たれるお話でした。ありがとうございました。
はづきこおり さま
こおりさーん!!
素敵なレビューまでありがとうございます!何度も読んでにやにやしました。しばらくは幸せに生きていけます。
白路、トイプーですか。確かに、笑。
それとそれと、梅之介を気に入って下さって本当にありがとうございます。でもこおりさん、Sなんですね。覚えておこう、でへへ(キモい
本当にありがとうございました。ものすごく嬉しかったです^^
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