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志づ乃
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源氏物語千年紀に寄せて。
平安朝の恋物語を千年の時を超えて伝えたいと思います。

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文月~平安恋物語
志づ乃/著

総文字数/6,421

恋愛(その他)11ページ

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今からちょうど千年前、 京の貴族(セレブ)たちがこぞって読んでいたのが『源氏物語』。 以来『源氏物語』は千年愛され続けたベストセラーです。 そんな『源氏物語』に描かれるような、 華やかな恋愛絵巻でなかったとしても。 当時の貴族たちが胸を焦がした恋があります。 時代背景は違うけれど、 人を恋する気持ちは、千年の時を超えてずっと変わらないはずです。 中級貴族の家に育った貴子が出会った「物語に出てくるような素敵なひと」、 それはたった三つしか年の変わらない叔父にあたる男性でした。 叔父と姪の結婚が許された時代、彼女の恋に障害はなかったはずなのです。 そのひとの心に、高貴な女性への想いが秘められていなければ――。 『枕草子』三十四段「七月ばかり、いみじう暑ければ」に想いを馳せて…。

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