くまくさんのレビュー一覧
家庭の事情でがむしゃらに働いているうちに年を重ねて、後輩からバカにされ「おばば」扱いされるようになった主人公。 彼女の悩みや葛藤がリアルで、何だか共感できついつい感情移入してしまう。それほど人物描写が優れている中で、時折挿入されるコミカルな部分がクスッと笑えて。重くなりそうなお話しを楽しい軽快さのあるものに。 「しあわせ屋」に癒された主人公に訪れた奇跡は、きっと頑張ってきたご褒美に違いありません。 アホな後輩連中にはムカつきましたが、ラストの逆転劇に思わずニヤリ。あほ面を拝んでみたかったです。 明るい気分になりたい時やスカッとしたい時におすすめです。
家庭の事情でがむしゃらに働いているうちに年を重ねて、後輩からバカにされ「おばば」扱いされるようになった主人公。
彼女の悩みや葛藤がリアルで、何だか共感できついつい感情移入してしまう。それほど人物描写が優れている中で、時折挿入されるコミカルな部分がクスッと笑えて。重くなりそうなお話しを楽しい軽快さのあるものに。
「しあわせ屋」に癒された主人公に訪れた奇跡は、きっと頑張ってきたご褒美に違いありません。
アホな後輩連中にはムカつきましたが、ラストの逆転劇に思わずニヤリ。あほ面を拝んでみたかったです。
明るい気分になりたい時やスカッとしたい時におすすめです。
装飾職人見習いとして、片田舎で父と二人で暮らすアベル。
でなかなか出会いがない彼が出会ったのは、一体の人形。
最初はただ気になるだけだった存在が、次第に彼のすべてを捉えていき……。
アベルのファビエンヌへの対する気持ちはただ一途に純粋で、何の打算もなく彼女に尽くす様は幼いけれどもなかなか出来ないこと。恋愛としての欲はあっても、相手の気持ちや幸せを第一に考えている……けれど、やはり相手は物言わぬ人形ということで物足りなさはありますが、アベルの心が籠った愛情に次第にファビエンヌも心が宿ったのかもしれません。
“彼女”の由来等は気になりますが、きっとファビエンヌはアベルの愛を一心に受けて幸せだったのだと思います。
父親の息子を思うあまりに悲しい結末を迎えますが……アベルもある意味本望だったのやもしれません。どこまでも綺麗で悲しいお話しでした。
主な語り手は二十歳の女の子望結ですが、恋愛の主役は違う二人です。ママと呼ばれるかおりと年下の瑠威。 二人の年齢差はなんと15。
お互いに他の人が見えないほど夢中で相思相愛なのですが、年齢差を気にするかおりの悩む様が。こちらが苦しくなるほど瑠威のことを案じて、愛するがゆえに自分のことは二の次で周りのことを考えてしまう。
瑠威も彼なりにかおりのことは愛していますが、二人の温度差がすれ違いを生み出し、かおりが思い詰めていく様が切ないです。
けれど、やっぱり彼はヒーローでしたね。終盤には惚れ惚れしてしまいました。
迫力のあるライヴシーンや音楽業界のことなど、ビジュアル系が好きな人にはたまらないシーンが盛りだくさん。秘密の恋の行方など、ドキドキハラハラできる要素もあり。年齢差がお好きでしたら特にオススメです。
前作では主人公に作られたキャラであるシュウが現実へ、というお話でしたが、続編である本作では逆にひかりが作られた世界へ、というお話です。
今回もひかりは彼女なりに頑張りますが、とある勘違いからとんでもない方向へ。何度ハラハラして「違う!ちゃんと話をして」と言いたくなったことでしょう。
相思相愛なはずなのに、自身のコンプレックスや創造主としての苦しみ。思いやる気持ちゆえに、2人に深い亀裂をもたらして。
ひかりの行動は決して褒められたものではありませんが、彼女なりに悩んだ末なのでどうにもやりきれなさが。
一方、現実(リアル)では新しい登場人物が現れ、お兄ちゃんと協力しますが、この2人の仲もやきもきします。シュウとひかりもこちらもどうなるやら。
ラストは驚愕の結末ですが、続編がありますからご安心を。先が気になること請け合いです。
過去に恋人と親友に裏切られ、手酷い傷を負った主人公紗代。
恋に臆病になっていた彼女が突然落ちた一目惚れ。
まさか、と思いながらどんどん彼·照之に惹かれていく彼女は、彼のいる古本屋に通い……。
いい年した大人だからこそ、過去のトラウマに縛られなかなか前に踏み出せない。じれったいほどの奥手な2人ですが、本好きならではエピソードでゆっくり仲を進めてゆく様がリアルです。
紗代のキャラ造形にリアリティがあるため、そうそう。こうなんだよなあと共感することもしばしば。
照之もよくあるスーパーヒーローではなく、等身大の人間として描かれていて。実際その辺りにいそうな存在感があります。
お話自体は王道的と言えますが、ストレートでシンプルなストーリーですので、安心して読むことができます。
じれじれ、時にキュンとしたい方はぜひ。
死にかけた主人公のタケが迷い込んだのは、ちょっと不思議な郵便局。死者の想いを手紙にして届けるというその場所で、様々な人と人生模様が綴られていきます。
一話完結の形式が取られています。一話ずつ読むのもありですが、私としては一気読みをおすすめします。
少しずつ変わるヨミとタケの関係や、解き明かされていく個々の想いや謎などがあり、最後まで読んでみればなるほどと納得できるでしょう。
主軸はタケをメインにした幼なじみとのお話ですが、それだけに留まらず訪れる人と思いがけない縁があったり、影響を与えあったり。ひとりひとりの人生それぞれのドラマも読み応えがあり、一粒で二度美味しいファンタジーです。
ラストは深く心地よい余韻に浸れることでしょう。
主人公の百合が偶然トリップしたのは、70年前の戦争中である日本。現代のような便利で快適な環境ではなく、戦時のため物資が不足する中、懸命に日々を生きる優しい人たちに助けられて身を寄せる。
私の知らない戦時中の事情や情景描写がリアルで、相当丹念に下調べされて書かれたんだなと伺い知れます。
万人受けする題材ではありませんが。百合の感情や普通にそこに生きる人びとの生活感も素晴らしく、いつの間にか物語の世界に入り込んで同じ感情を共有できました。読まず嫌いはとてももったいないと思います。
特攻隊として南方に散っていったであろう初めて愛した人を見送った百合。彼女を大きな愛で包み込んだ彰。
現代日本であったらきっと幸せな結末もあったのにな、と、たただ胸が痛くなりまが。希望を感じさせるラストで少し救われた気がしました。☆10でも足りないほどおすすめです。
“淋しい”というフレーズが何度も出てくる通りに、孤独な主人公·星羅の淋しさが胸に染みます。
こういう淋しさを抱えた女性って、現実はたくさんいるんではないかと思います。ハンバーガーと缶ビール片手に公園で月見酒というのもリアリティがありますね。
ヒーローが出てくるまでちょっと長くて、星羅の辛い状況が詳しく語られますが、その分ヒーロー役のセイゴとの出逢いでホッと出来ます。彼との一件をきっかけに、星羅の生活は一変。少しずつ“淋しさ”がなくなっていきますが。その流れがストレートで好感が持てます。
セイゴとのやり取りはほのぼのとしていて、なんだか癒されました。バカップルとも言えますが(笑) 星羅があっさりとキスを許さない貞操観念の高さも好印象。
女子力がなかった星羅が最後には会えなくても我慢して努力する姿が健気で。ラストはよかったね、とほのぼのとした気持ちになれました。
田舎で引きこもり生活をしている主人公が書いたお話のヒーローが物語から飛び出してきた!? 本の中からキャラが出てくるというのはままありますが、ケータイ小説という身近な題材で、というのが秀逸です。 主人公の理想そのものの、ヒーローであるシュウですけど。いきなり現実に呼び出されて、ひかりと2人きりの生活の中で彼は彼なりに“現実”という障害に悩み、それがきっかけでひかりがどうにかしよう! と奮闘し、彼女の成長を促すチャンスになってゆく過程が自然に描かれています。 今まで人との関わりを避けてきたひかりが、勇気を出して社会に飛び込み。やりがいや収入を得られたのは、ひとえにシュウのお陰でしょう。彼も献身的にひかりを支えますが、最後はどうにもならない壁にぶち当たってしまいます。 ひかりの決断は、きっと避けられない運命だったのかもしれません。
田舎で引きこもり生活をしている主人公が書いたお話のヒーローが物語から飛び出してきた!?
本の中からキャラが出てくるというのはままありますが、ケータイ小説という身近な題材で、というのが秀逸です。
主人公の理想そのものの、ヒーローであるシュウですけど。いきなり現実に呼び出されて、ひかりと2人きりの生活の中で彼は彼なりに“現実”という障害に悩み、それがきっかけでひかりがどうにかしよう! と奮闘し、彼女の成長を促すチャンスになってゆく過程が自然に描かれています。
今まで人との関わりを避けてきたひかりが、勇気を出して社会に飛び込み。やりがいや収入を得られたのは、ひとえにシュウのお陰でしょう。彼も献身的にひかりを支えますが、最後はどうにもならない壁にぶち当たってしまいます。
ひかりの決断は、きっと避けられない運命だったのかもしれません。
大切な人との関わりで深い傷を負った大人達の物語です。
いわゆるアラサーアラフォーと呼ばれる世代の主人公達ですが、大人であろうと大切な人との絆や喪失で深く傷つく。そして、様々な経験をした大人だからこそ、余計に臆病になってしまう。
2人が傷つく理由が現実的でリアルで。特に香織が陥ってしまったのが“寂しさ”からくるものというのが、胸に詰まってしまいます。
2人が出会うまでと前半は傷つくまでの詳細な描写がなされるため、ちょっと長く感じるかもしれませんが。後半~終盤に至るまでの過程の一つとして、重要な意味を持ちます。ぜひ、終わりまで読んでいただけたら。
後半の疑似家族から本当の家族となるまで、勘違いによるすれ違いにハラハラしますが。次第にほぐれていき、心を通わせてゆく温かな空気に癒されます。大人のほろ苦さと優しさを併せ持つ良作です。
“好き”に対して素直な気持ちが綴られていますね。 どうしてもう逢えないのか、その辺りの背景もいろいろ想像してしまいます。 やっぱり恋なのかと自覚する。でももう手遅れ。 そのときそのときで思い切った行動が必要なのですね。
“好き”に対して素直な気持ちが綴られていますね。
どうしてもう逢えないのか、その辺りの背景もいろいろ想像してしまいます。
やっぱり恋なのかと自覚する。でももう手遅れ。
そのときそのときで思い切った行動が必要なのですね。