blanketさんのレビュー一覧
とてもさわやかな風を感じる、恋――。 五感を刺激する表現がたっぷりで、短い物語らしくテーマも絞っていて、とても読みやすかったです。 試合の雰囲気もある中での、心の機微も繊細で。ふたりを繋ぐ仲介役の春の風も、いい仕事をしていて、とてもよかったです。 アナタも是非、風、感じてみてくださいね^^
それぞれの短編がとても相性よく――。 作者の持つ確かな描写力が心地のよさを誘ってくれて、とてもすうっとそれぞれの世界に入っていけました。 ふとした表現にリアル感があったり、ハッとしたり。 ――でも、一回愛してるって言ってくれたら 一瞬、時間を止める魔法のような言葉が印象的だったり。 恋にまつわる3点が作り出す三角形、アナタもぜひ。
動き出しが早く、とてもインパクトのあるシーン(復讐やあだ名のくだりなど)が早くから展開されているのがまず印象的で――。 強烈な性格づけもまた特徴的で、ケータイ小説ならではの軽妙な文体ですうっと読み進められました。 着地のナレーション的な内容も、なんだかただごとじゃない雰囲気で、続きが気になりました^^
まず何を語るより、タイトルが持つ吸引力が――。 タイトルが文章で、その短い一文に破壊力があって、創作の基本的な「タイトル付け」に惹かれました。 そして内容面でも、鈍感さを上手くやりとりのなかなどで表現してらして、敬語が時折混ざったりしてて、カワイさ全開で。終盤の展開も、キュンキュンしまくりました! アナタもぜひ、タイトルの吸引力を感じたら、そのまま、すうっと物語に吸いこまれてみてくださいね^^
やがて切なさと甘さへと誘う、シークレットな出会い――。 少しずつ散りばめられた違和感を集めたとき、秘密の片鱗が顔を出して、切なさがあふれてきました。 ――まだまだ暫く優花のこと好きだ。 素直な心は、国境以上の境目をも越えて心に届く。そんな気がしました。 アナタもぜひ、校舎裏に足を運んでみては?そこでの秘密は、それこそ、秘密で――。
とにかく軽快な言葉が翼の限りに舞う、踊る――。 ケータイ小説ならではの軽妙な筆致、そしてクスッと笑みが咲く表現がいくつもあって、とても読み進めやすかったです。 お互いにユニークで、勘違いが上手く働いていて。あなたもぜひ、この素敵なカロヤカ・ラブコメで、クスッとしてみては?
素直な言葉は胸を締め付けられ――。 叶わない想いを抱えた心の終着点。そこで待つものが何かも、回避するほうがいいことも自分で分かってるけど、笑顔を見た瞬間から、恋をくべて走るキモチは止まらなくて……。 言い聞かせている言葉がストレートに響いて、自分も経験のある片想い、ちょっと思い出してグッときました。 タイトルの句点に、しなければならない決意の表れを感じました。皆さんも、ご自分の挿話と重ねてみては?
すれ違う心、いつから――。 彼女目線と彼氏目線、それぞれで描かれる駆け引き。 浮気以外の方法で表現することができなかったのかと、彼女目線に立つと歯がゆくなり、胸がきゅうっと切なさでしめつけられて。 読み終えたときに、静かにズレていった形の恋の「始まり」に想像の目が向く、そんな恋でした。 「愛してる」、言葉にするのは簡単だけれど、その言葉の裏にはズッシリとした重みと大変な責任がある。だからこそ伝えるときに、あるいは伝えられたときに、幸せが満ちるんだ――そんなことを改めて感じました。 皆さんも、ぜひ自分なりの「愛してる」の意味を感じながら、ご覧になってみてくださいね。
通じる想いは奇跡――。 心惹かれ変われた、それほどの恋。分かっていながら、予感していながら、一度あふれ出した気持ちは形がないぶん、留めようがなく。 着地の選択に作者の意図がしっかり組まれていて、これもまた「リアル」だと思いました。 そんなリアルな結末への糸を、あなたも手繰り寄せてみてはいかがでしょうか?ぜひ。
ときに磨いた言葉より胸に響く、ありのままの言葉――。 大切な人へ大切な想いを真っ直ぐ伝えること。それはともすれば気恥ずかしいものだけれど、やっぱりいいものだなあと素直に感じました。 命のもと――。 私も、そんなふうに考えられる人で、心でありたいと思いました。 皆さん、愛なら、ここにありますよ。ぜひご一読を。
お互いに恋に傷を負った者同士――。 短編らしく、シンプルな流れながら、けれどその甘さは、口に含み、喉を通る終盤に向かっていくほどに強くなります^^ アナタもぜひ、この果実の糖度に酔ってみませんか?