プロフィール

つるぎ須磨子
【会員番号】349238
初めて書いた作品、「はぐれ雲。」は、実体験の恋をもとにした小説です。
今は、昔の恋人が容疑者となってしまった事件を必死に追う刑事のお話「蜃気楼に魅せられて」を書いています。

ただいま3人のおチビたちの子育て真っ最中&スランプで、更新が遅れ気味ですが、よろしくお願いします。

作品一覧

蜃気楼に魅せられて

総文字数/38,406

ミステリー・サスペンス50ページ

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同じ風景を見ながら あなたはレンズをのぞき、 ただその一瞬を捉えるためだけに シャッターを押す。 同じ風景を見ているのに 君は絵筆を握り、 永遠に続くであろう時の流れを キャンバスに描く。 そんな私をあなたは 「好きだ」と抱き寄せる。 そんな俺に君は 「好きよ」と頬を赤らめる。 幸せだった。 いつも隣にあなたがいた。 いつもすぐそばに君がいた。 時が流れ 「さようなら」と私は告げたのに あなたは「さよならは、しない」と 真摯な眼差しを向ける。 「さようなら」を俺は拒んだのに 君は「それでも、さよならよ」と 涙を浮かべて目をそらす。 切ない口づけのあとで あなたはつらそうに 「本当にこれきりなのか」と問う。 悲しい口づけのあとで 君は寂しそうに微笑んで 「本当にこれきりよ」と答える。 こうして私はこの恋を終わらせた。 こうして俺のこの恋は終わった。 そのはずだったのに。 そうしたはずだったのに… 念願の捜査一課の刑事となった渉。 殺人事件を追う彼の前に現れたのは、 かつての恋人・由希子だった。 奇しくも彼女は容疑者のひとり。 渉は彼女の疑いを晴らすために奔走する。 刑事と容疑者。 その許されざる関係が あの頃の想いをさらに彷彿とさせる。
「愛してる」、その続きを君に

総文字数/247,314

恋愛(ピュア)351ページ

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信ちゃんへ。 どうか私のこの想いが 重荷になりませんように。 あなたを愛し続けると 私が勝手に決めただけなのだから… けれどきっともう あなたには会えない。 それならばいっそのこと あなたとの未来も 重ね合わせる時間も 希望に満ちた夢も 「愛してる」、その続きも 全てこの海の泡のように 消えてしまえばいいのに… ナツへ。 俺たちの想いは 決して消えたりはしない。 この愛がいかに本物だったか、 どれほど優しいものだったか、 必ず形にしてみせる。 俺の中に、おまえの声も瞳も ずっと生きている。 渇くことのないこの想いを、 「愛してる」、その続きを 一生をかけて おまえに捧げる。 想い出の星が降る この場所で… 図らずも罪を犯し 服役することになった信太郎と、 彼を想いながら一途に待つ夏海。 けれど、彼女に残された時間は あまりにも短くて… 「ふたり。Triangle Loveの果てに」に登場する天宮信太郎の若かりし頃の物語です。 「はぐれ雲。」に出てきた「あの人たち」も少しですが登場します。
ふたり。-Triangle Love の果てに

総文字数/354,921

恋愛(その他)411ページ

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私を見て微笑む そのあなたの唇に 悲しみが隠れていたのに わざと気付かないふりをした。 今この瞬間でさえ 私はあなたを あなたは私を こんなにも傷付けているのに。 それでも 愛したいと願った。 それでも 愛されたいと願った。 なのに… 憎しみゆえに戸惑い 愛しさゆえに彷徨う。 ねぇ、知ってる…? 行き場を失った愛が 苦しげに肩で息をしてることを… 対立する組織の抗争に巻き込まれ 両親を失った女。 彼女が愛してしまったのは 背中に龍を持つ 「組織」の男だった。 前作「はぐれ雲。」の登場人物も、この物語の中で愛を紡いでゆきます。 この物語に出てくる天宮信太郎の過去、「『愛してる』、そのつづきを君に」もただいま執筆中です。
はぐれ雲。

総文字数/311,047

恋愛(キケン・ダーク・不良)432ページ

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夫は警察官 初恋の彼は 現役暴力団幹部 15年前 突然姿を消した彼 再会したときには もう別の世界の人間だった ふたりで育んだ幼い恋は 「愛してる」と言うには早すぎて… ひとり秘め続けた切ない想いは 「愛してる」と言うには遅すぎて… こんなにもたくさんの人が この世にはいるというのに どうして、私は あなたでなければならなかったのか どうして、あなたは 私でなければならなかったのか 愛することに 正義も悪もあるのだろうか その愛の裏側で 悪意に満ちた陰謀が忍び寄る 実体験をもとに書いた小説です。 Berry's Cafeのオススメ作品に 選んでいただきました。 初めて書いた作品で 思い入れも強い分、 本当に嬉しいです。 応援してくださったみなさまのおかげです。 番外編の「つむじ風。」、 続編の「ふたり。━TriangleLoveの果てに」 も書き終わりました。 こちらもどうぞよろしくお願いします。
つむじ風。

総文字数/90,549

恋愛(キケン・ダーク・不良)192ページ

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なぁ、博子。 覚えてるか? 俺はこう聞いたよな。 「あの雲の名前知ってるか」と。 ひとつだけ寂しそうに、 ぽつんと浮かぶ雲。 そんな質問に おまえは真剣な顔で答えてた。 俺としたことが そんなおまえの顔に、 思わず笑っちまったじゃねぇか。 「はぐれ雲っつうんだよ」 あれからおまえは 俺になくてはならない存在になった。 おまえの真っ直ぐで 何の穢れもない想いが 俺を支えてくれた。 そして時に俺を… どうしようもなく苦しめた。 なぁ博子。 俺の想いは小さなつむじ風だ。 道端で 公園の隅っこで おまえの足元で 小さく渦巻いている。 誰も気に留めないだろう。 どんなに頑張っても塵や砂を ほんの少し巻き上げるだけだ。 竜巻のように おまえの全てを包み込み 奪い去ってしまうことなんて 到底できない。 なぁ博子。 おまえを忘れたことなんてない。 俺にはおまえしかいない。 たとえ生きる世界が違っても、 光と影の世界に 分け隔てられようとも、 おまえを想わない日はなかった。 おまえだけを見ていた。 だけど、 つむじ風はつむじ風なんだ。 最期の最期まで… でもこれだけは言わせてくれ。 ずっとこの一言が言いたかった。 博子、愛してる。 初恋同士の亮二と博子。 15年前に途切れた想いが 今まさに 紡ぎ直されようとしている。 暴力団幹部となった男と 刑事の妻となった女の 許されざる再会。 「はぐれ雲。」の新明亮二を中心とした ストーリーです。 あまり描かれることのなかった 亮二の知られざる想いと、 その生い立ち。 まず、「はぐれ雲。」を読まれることを お勧めします。 「つむじ風。」ではその内容が かなり省略されています。

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