玉木ちさとさんのレビュー一覧
感想としては正直もっと別の結末を迎えて欲しかったです。救いのある結末を。
ただ、作品としては無常を描き切ることで完成しているのだと思います。容赦のないラストに、ある種の凄みを感じるといいますか。切なさとやるせなさが、読者に否応なしに考えさせます。生きること、選ぶこと、求めること、受け取ること。主人公が生きることを選び、救いを求め、差しのべられた手を握っていたら……。
タイトルは「Re:」ですが、描かれているのは「行ったきり」です。死んだら終い、戻れません。生きてこそ、です。
歯がゆさや悔しさ(或いは怒り)に心が揺さぶられます。ただ、読者によって読みどころが違う作品かもしれません。ご一読あれデス。
芸能人との恋のお話ですが、ハプニング続きの派手なドタバタ劇とは一味違うテイストです。
助産師の仕事、歌や芝居の仕事。それぞれに妥協を許さず高いプロ意識を持って携わる二人。それでいて、ナイーブで純粋で。登場人物の成熟した大人の魅力と人間的魅力が光ります。
一見かけ離れた世界の二人のようですが、どちらも「感動を届け分かち合う仕事」をしているんですよね。そんな二人の純愛。ときめきやゆらめきが、静かに丁寧に描かれています。
恋愛だけでなく、いろんな人間愛のつまった物語。ぜひご覧くださいませ。
カッコよくて優しくて自分を大事に思ってくれる彼氏がいるのに、別の誰かを好きになっちゃう。恋って理屈じゃないのですね。
高校生たちが自分の気持ちと真剣に向き合う姿がイイです。それを温かく見守る大人たちも。登場人物みんながそれぞれの優しさを持って輝いています。
いわゆる三角関係ですが、ドロドロ劇にしない描き方がとてもよかったです。福島先輩の聡明さが素敵!男の中の男でございます!
爽やかで優しい青春ストーリーです。
想いを残したまま別れた彼が新任教師として現れた!?衝撃的な再会をした二人の想いは?その行方は?
ラストが曖昧にぼかされており結末は読者次第という作品です。作中に物語の行方を暗示するような台詞や場面が巧みに配置されています。読者への委ね方がとてもお上手。恋は結局叶わなかったとも読めるし、何年越しかで成就したとも読めるし……。
いずれの結末にしても、恋を通して成長した主人公の清々しさが光ります。切ない恋でも、爽やかで晴れやかな読後感が提供されています。
作品は作者だけでなく読者のもの。読書の醍醐味を感じさせてくれる作品です。
失恋した女の子の独白。平易な言葉で綴られていますが、文章に強弱や緩急があり、傷心の女の子の心の波や渦が切々と伝わってきます。言葉の配置やページの使い方がお上手。
表紙に「失恋した人に読んでもらいたいです…」とありますが、作中での“ドーナッツ”は作者から読者へのエールとしていきています。不思議なドーナッツの穴をのぞけば大切なものが見えてきます。そして、ドーナッツそのものが癒しや励ましのメタファー(素朴な優しさ、元気の源、まあるい笑顔……)として作品に効果的に作用しています。
失恋した人もそうでない人も、ぜひどうぞ◎
『小野先生とアタシ』の続編。恋人同士になった小野先生とチサトは、優しくってウォームな関係。そんな二人の幸せな未来へ向かうストーリー。 先生に愛されてるのに?愛されてるから? 先生のことを尊敬すればするほど自分に自信をなくしたり。二人の関係を大切に思えば思うほど不安になったり。先生を想うが故に揺れるチサトの心理が繊細に描かれています。 そして、なんといってもやっぱり小野先生!容姿、頭脳、感性、すべてが完璧なのに、この上さらに甘い言葉まで!?もう無敵です!クールなのにチサトだけに見せるちょっとした弱さにグッときます。台詞もいちいち素敵で萌え要素満載!二人の恋模様、ぜひ見届けてください☆
『小野先生とアタシ』の続編。恋人同士になった小野先生とチサトは、優しくってウォームな関係。そんな二人の幸せな未来へ向かうストーリー。
先生に愛されてるのに?愛されてるから?
先生のことを尊敬すればするほど自分に自信をなくしたり。二人の関係を大切に思えば思うほど不安になったり。先生を想うが故に揺れるチサトの心理が繊細に描かれています。
そして、なんといってもやっぱり小野先生!容姿、頭脳、感性、すべてが完璧なのに、この上さらに甘い言葉まで!?もう無敵です!クールなのにチサトだけに見せるちょっとした弱さにグッときます。台詞もいちいち素敵で萌え要素満載!二人の恋模様、ぜひ見届けてください☆
ひょんなことから片想いの小野先生の部屋に転がりこむことになった主人公のチサト。同居生活の中で互いの様々な面を知りながら、ぎこちなく触れ合っていく二人の心模様が描かれています。
昨中で巻き起こるちょっとしたハプニングやトラブルが映画のようにロマンチック。台詞もキュートだったり素敵だったり秀逸です。劇的なラストはまさに心に残る1シーンでしょう。
なんといっても小野先生です!頭脳明晰、眉目秀麗、おまけにピアノまで弾けちゃう。不器用な優しさや繊細さに胸キュンです。小野先生の素敵っぷりに、皆様ぜひ鼻血ブーッしてください☆
“杜の都”仙台が舞台の爽やかな恋物語。
途切れそうで途切れなくて、くっつきそうでくっつかなくて。
近づいたかと思うとまた離れて、離れたかと思うとまた近づいて。
互いに想い合いながらも、それを確かめ合えなかった二人。
誤解を残したまま離れ離れになってしまった二人。
そんな二人が時を経て、再び――
思い出の季節に、思い出の街で、思い出の場所で……。
“運命のうねりに翻弄される”などという派手なお話ではありませんが、ちょっぴりドラマチックで、うっとりロマンチックな物語です。
読後感のイイ素敵な夏色の作品です。
二作目の壁、担当編集者との不協和、淡い片想い、ライバルとの大勝負……様々な出会いと出来事の中で成長していく女子高生作家の物語です。 ドラマチックなテンポとスピード感でグイグイ読ませます。場面の絵(画)が上手なコマ割で頭に浮かんできて、まるでおもしろい業界モノの漫画を読んでいるような感覚になりました。恋愛小説としては糖度は低めですが、主人公の“書く原動力”ともなる片想いが“切な爽やかに(?)”描かれています。 恋愛モノというより業界モノの人間ドラマとして推したい作品です。恋愛ジャンルが苦手な方にもぜひお楽しみいただけたらと思います。
二作目の壁、担当編集者との不協和、淡い片想い、ライバルとの大勝負……様々な出会いと出来事の中で成長していく女子高生作家の物語です。
ドラマチックなテンポとスピード感でグイグイ読ませます。場面の絵(画)が上手なコマ割で頭に浮かんできて、まるでおもしろい業界モノの漫画を読んでいるような感覚になりました。恋愛小説としては糖度は低めですが、主人公の“書く原動力”ともなる片想いが“切な爽やかに(?)”描かれています。
恋愛モノというより業界モノの人間ドラマとして推したい作品です。恋愛ジャンルが苦手な方にもぜひお楽しみいただけたらと思います。
慌てん坊ならぬ忘れん坊のサンタさん。そんなサンタさんのせいで皆のお楽しみのクリスマスが……!? イヴに起こった一大事!心ある一人の?雪だるまが立ち上がります。雪の精、モミの木、風や木々たち……みんなの優しい力を借りて、冬の一夜の大冒険。 心優しい雪だるまの勇姿?も見所ですが、さらにこの物語にはもう一つのサプライズが!!さあて、頑張った雪だるまに贈られた最高に素敵なクリスマスプレゼントとは!? 勇気と優しさがギュッとつまった贈り物のような物語。皆さん、カボチャの次は雪だるまですヨ!
慌てん坊ならぬ忘れん坊のサンタさん。そんなサンタさんのせいで皆のお楽しみのクリスマスが……!?
イヴに起こった一大事!心ある一人の?雪だるまが立ち上がります。雪の精、モミの木、風や木々たち……みんなの優しい力を借りて、冬の一夜の大冒険。
心優しい雪だるまの勇姿?も見所ですが、さらにこの物語にはもう一つのサプライズが!!さあて、頑張った雪だるまに贈られた最高に素敵なクリスマスプレゼントとは!?
勇気と優しさがギュッとつまった贈り物のような物語。皆さん、カボチャの次は雪だるまですヨ!
ジャンル[その他]ですが[絵本・童話]として子どもさんと一緒に考えながら読んでもよさそうな?そんな作品です。
大切な人の死は辛いものです。だけど、その事実とちゃんと向き合って、ちゃんと悲しんでこそ、人は本当に前へ進めるものなのでしょうね。
“悲しんでばかりじゃ前へ進めない”なんて言葉は、ひょっとしたら都合のよい大人の逃げ口実なのかもしれません。
個人的には学生時代に読んだ心理学の本を思い出し少々懐かしくもありました。
孫の心に寄り添う賢者、おじいちゃんの言葉が秀逸です☆
過剰な自意識、これぞ青春! 額にキラリと光る爽やかな汗はありませんが、心にタラリと流れる冷や汗、ジワリと湧き出るあぶら汗はございます!みたいな。 サイモンくんの語り口調が非常にイイ味出してます。痛く、しょっぱく、香ばしく。賑々しく振舞う外面とナイーブな内面とのギャップも“あぁ、思春期”です。 行きつ戻りつ、考えすぎてこんがらがったり。それでも少しずつ前へ前へ、ちょっとずつ成長していくサイモン君とだんごちゃん。男女の友情も、甘すぎず酸っぱすぎずにイイ感じです。 笑いあり、ほろりとするところあり。読後の爽やかさはまさに“これぞ青春!”です。
過剰な自意識、これぞ青春!
額にキラリと光る爽やかな汗はありませんが、心にタラリと流れる冷や汗、ジワリと湧き出るあぶら汗はございます!みたいな。
サイモンくんの語り口調が非常にイイ味出してます。痛く、しょっぱく、香ばしく。賑々しく振舞う外面とナイーブな内面とのギャップも“あぁ、思春期”です。
行きつ戻りつ、考えすぎてこんがらがったり。それでも少しずつ前へ前へ、ちょっとずつ成長していくサイモン君とだんごちゃん。男女の友情も、甘すぎず酸っぱすぎずにイイ感じです。
笑いあり、ほろりとするところあり。読後の爽やかさはまさに“これぞ青春!”です。
→ ご紹介したい理由です。 ↓ 作品に敬意を表して一言。 素敵な作品です。 晴れやかに高らかに大笑い。 らくに読める長さですし、 しょーがねぇなぁ?と思っても、 いっちょ読んでみてください。 作者さん?おろしろそうな人! 品格?先駆者の品格でしょう! ですからね、もうホントに、 すごく楽しくて感動?です。 ご紹介したいと思ったのは、 一人でも多くのかたに 読んでいただいて、 くだらねぇ(褒め言葉)! だまされたー!でも… さいこーっ!!って、 いって貰えたらと思ったから。
→ ご紹介したい理由です。
↓ 作品に敬意を表して一言。
素敵な作品です。
晴れやかに高らかに大笑い。
らくに読める長さですし、
しょーがねぇなぁ?と思っても、
いっちょ読んでみてください。
作者さん?おろしろそうな人!
品格?先駆者の品格でしょう!
ですからね、もうホントに、
すごく楽しくて感動?です。
ご紹介したいと思ったのは、
一人でも多くのかたに
読んでいただいて、
くだらねぇ(褒め言葉)!
だまされたー!でも…
さいこーっ!!って、
いって貰えたらと思ったから。
「死」とは不可解で簡単には受容しがたいもの。けれども、逃れられない現実です。
誰かを喪ったとき、その悲しみや悔しさを、人はどのようにして乗り越えたらよいのでしょう?
“忘れる”ということ。それは、神様がくれた“お助け機能”なのかもしれません。悲しみや痛みを抱えたまま生きていくのは辛すぎるから。
だけど大人は、便利さ故にその機能を安易に濫用しすぎているのかもしれません。だから、15歳の彼らの“忘れる”ことへの畏れと抗いは、とても正しく大切なこと。
友人の早すぎた死を、彼らはどのように受け止めていくのか?彼らの純粋で真摯な葛藤を見守ってみませんか?
悲しみと痛みの記憶を忘れまいとする、彼らの若き勇気ある覚悟を、
亡くなった友が生きられなかった明日を精一杯生きていこうという尊い決意を、
ぜひ見届けていただけたらと思います。
美味いもんは、いつ食べても美味い。だけど、旬に食べれば、なお美味い・・・ということで、夏休みにぜひ読んでいただきたい作品として推させてください! 恋、友情、家族、秘密・・・・・・15歳のひと夏の出来事と心模様が、とっても鮮やかにリリカルに描かれています。 訪れる夏の予感とともに始まり、去り行く夏の気配とともに終わりを告げる物語は、眩しくて、切なくて、そして、清々しくて、晴れやかです。 “夏”という季節を、とても巧みに感性豊かに捉えた素敵な作品。最後には、嬉しいお土産?つきです!
美味いもんは、いつ食べても美味い。だけど、旬に食べれば、なお美味い・・・ということで、夏休みにぜひ読んでいただきたい作品として推させてください!
恋、友情、家族、秘密・・・・・・15歳のひと夏の出来事と心模様が、とっても鮮やかにリリカルに描かれています。
訪れる夏の予感とともに始まり、去り行く夏の気配とともに終わりを告げる物語は、眩しくて、切なくて、そして、清々しくて、晴れやかです。
“夏”という季節を、とても巧みに感性豊かに捉えた素敵な作品。最後には、嬉しいお土産?つきです!
この作品の良さって、語り尽くせないなって思うのです。だから、ぜひ読んで、そして“感じて”いただけたらな、と。 心と心が近づく感じ、隣り合って寄り添う感じ、離れていも繋がっている感じ… かけがえないのない一音一音が重なり合って豊かな和音が生まれるような感じ… 優しい音楽が心いっぱいに広がって、温かい気持ちが満ちてくる感じ… 大切なものをより大切に、愛しい人をより愛しく、そんな風に思わせてくれる素敵な物語だと思います。
この作品の良さって、語り尽くせないなって思うのです。だから、ぜひ読んで、そして“感じて”いただけたらな、と。
心と心が近づく感じ、隣り合って寄り添う感じ、離れていも繋がっている感じ…
かけがえないのない一音一音が重なり合って豊かな和音が生まれるような感じ…
優しい音楽が心いっぱいに広がって、温かい気持ちが満ちてくる感じ…
大切なものをより大切に、愛しい人をより愛しく、そんな風に思わせてくれる素敵な物語だと思います。