七七四さんのレビュー一覧

★★
2009/04/08 00:02
コガネ

先生に片思いを寄せる生徒の切ない恋愛を描いた作品。よくある構図ですが、この作品は本当にイマドキのとは違います。 内容は、そうですねぇ。書いてしまうとネタバレになりそうです。主人公は高3の男。図書館の司書さんに恋してます。ラストにはしょっぱいという著者の表現が一番良いですね。 文章は、描写は問題ないと思います。展開は少し急いでいるような気がしました。司書さんとの絡みはコレで良いけど、もう少し起承転結を意識して、図書館の中という二人だけの世界を広げて欲しかったです。個人的に。 キーワードを出すタイミング、それを繰り返すタイミングに気をつけて。楽しみにしてます。

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★★★
2009/04/07 20:17
片思い彼氏scene.教習所

ノンフィクションケータイ恋愛小説。イマドキで分かりやすく、とても感情豊か。控え目な主人公も可愛いです。 内容は、ノンフィクションということで、現実的な分焦れったい感じがあります。自動車教習所は、子どもが大人と認められる所というイメージがあって、主人公の恋愛観が変わっていく様子にまっちしていました。 文章は、丁寧です。ノンフィクションは感情的に為りすぎて美化されると駄目に為るんですよね。そこで赤い車や駅前のコンビニといった、実際読者が見たことあるモノを取り入れているところが素晴らしいです。 ノンフィクション小説ですが、綺麗に纏められてて、フィクションみたいな感覚で読むことができました。

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★★★★
2009/04/05 22:41
お月様とかくれんぼ

とても懐かしい、小さい頃何処かで出逢ったことのあるような童話風の絵本。 昔読んだことがあるなあとついつい本棚に手を伸ばして探してしまいました。後書き通り、策にはまりました。似たような内容のボロい絵本を見つけたのですが、内容も多少違いますし、著作権には掛からないと思います。 内容は、読書家なら雰囲気に酔いそうなくらい、懐かしさを感じると思います。途中でおはなしを途切れさせなければ、もっと良い作品になると思います。 文章は、優しいです。本当に優しくて、親子で読もうと思えば読めますね。子どもの名前を平仮名で書かれているのも、絵本らしくなる要素です。こういった心配りが素敵です。 とても個人的な意見ですが、前作よりコチラの方が自分好きです。

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★★★★★
2009/04/05 10:53
忘れん坊サンタと雪だるま

こんなにも心暖まるおはなしが書けるなんて、素晴らしいです。X'masの夜の大冒険。慈悲深いという表現で良いでしょうか? 優しくてワクワクする絵本作品。 内容は、これぞ絵本って感じです。とても洗練されていて、書き込まれていて、メッセージも含まれている気がします。雪だるまも周りのキャラクタも、相手のコトを思いやれる方々ですね。 文章は、細かく指摘するなら気になるトコロもありましたが、気になりませんと答えます。何にも変えがたい絵本作品なので。 一度は読んでみて欲しい作品です。感想ノートは読まず、そのまま一読下さいませ。

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★★★
2009/04/05 10:14
君がいた部屋~二階階段前倉庫~

長編恋愛小説。ケータイで打ちました感溢れる文章と、涙をこらえないと読めないストーリー。フツーに感動できます。 内容は、イマドキです。ケータイ小説らしくリスカやイジメといったキーワードも豊富に含まれています。主人公の素直さが文章に表れていませんが、空気で読んだら良いと思います。例えば、特別な因果で全て報われるなら、どんなに素晴らしいだろうみたいなッ? 文章は、誤字脱字および打ち間違いが多く、文章になってないところが兎に角多いです。それがなければ、ランキング入っても可笑しくないイマドキのケータイ小説です。 一度、読み直して訂正することをオススメします。

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★★★
2009/04/05 08:06
天使と悪魔

天使と悪魔は一対で、その差は本当に紙一重です。絵のない絵本を読んでいるみたいな、心暖まる優しいおはなし。 内容は、天使と悪魔がその壁を越えて云々です。二人の密になっていく関係と、立ちはだかる人種(?)などの障害が、暖かさと優しさを連れてきます。 文章は、絵本等といった児童文学というより、眠る前に聞くお伽噺みたいな感じです。短いし、自信を持って眠れない夜にオススメします。 細かいコトを指摘するなら、天使と悪魔の生きる世界のルールをもう少し詰めて頂けたら、良いなあと思いました。

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★★★★
2009/04/02 20:07
雨、いつしか晴れ

雨や晴れ、天気を上手くつかって表現されていて、素直に圧倒されました。青春ラブストーリー。 内容はなんでもないような作品ですが、天気と関連付けるコトで臨場感が出て、話も纏めやすくなります。事実纏っています。 文章は読みにくいワケでもなく、読みにくい訳でもない。短いので、引っ掛かっても強引に読み進めて大丈夫です。 完結の一番上にあったので読破。レビューはリハビリも兼ねているので、かなーり甘めです。何かあれば「銃口を……」にお願します。

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★
2009/03/26 19:12
ドアをあけてごらん

主人公に対して感情的になれたら、読める作品です。自分は無理でした。ごめんなさい。 内容は心の問題に向き合っていく青年の成長する姿を描いたモノです。 文章は、単語で改行されています。最近よく見かけますね。 主人公に話し掛けられてる感じはしなくもないけど、一方通行です。狂った問題児が子分に命令してるみたいでした。たまに文章可笑しいので、言葉遣いを統一すると、良くなると思います。

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★★★
2009/03/23 10:59
恋人同士

切ない恋物語を女の子の目線で語らせた、悲しいおはなし。悲しいのに好きだって気持ちが伝わってきます。 内容は主人公が読み手に、過去の恋を話している感じで、うんうんと相槌を打ちながら読み進められます。短編なので、本当に、恋ばなしてる感じです。 文章はイマドキだけど、言葉の一つ一つに彼氏さんへの愛情があり、感情移入しやすい文体です。自分が彼女の友人だったら……、なんて考えるのもまた一興。あとは句読点がもう少し丁寧に付けられていたら良かったです。 前向きな作品ばかりが目につく、今日のご時世てすが、後ろ向きだけど、心の日溜まりになれる作品があっても、良いのではないでしょうか?

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★★★★
2009/03/23 00:01
青蒼の夜半に、闇色の鳥を

王の死から、様々な人間関係が見えてくる異世界のおはなし。皆、真実を求めるコトで、生きること、死ぬこと、双方に向き合える。そんな作品です。 内容は、細かい設定や符線の巡らせ方、そして世界観。ファンタジが四次元で見えそうな程、整理されており、次々に新しい事実が読み手を楽しませてくれます。余程のコトがない限り、ラストがわかりません。 文章はムツカシイ言葉が多いので、それなりに気合いがいります。題名からして、年齢層が限定される作品です。もし、より多くの方に読んで頂きたいなら、振り仮名をつけるべきです。 自分は漢字の意味まで知りながら読みたい派閥なので、辞書片手に読ませて頂きました。だからかもしれませんが、結末が分かってしまい面白さ半減(泣!! これから読む方、余計なコトをせず、素直におはなしの世界を堪能してください。

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★★
2009/03/21 11:53
earth

天・地・人が複雑に絡まりあっている今を、直球な言葉で表現しています。鮮烈な詩ですね。 いきなり自分の話ですみませんが、自分の詩(銃口……)は混沌と隠喩が主なんです。しかし、この作品は対極の表現。つまり、言いたいことを相手に一番伝わり易い形で今を表しています。だから、伝えたいコトがずっきゅんと真っ直ぐ胸に刺さります。 文章はイマドキの言葉使いなので、読みやすい方とそうでない方に分かれると思います。自分は後者です。 感想は、対極の詩を書くモノから書かせて頂きます。えーと、羨ましいです。直球で伝えるのって勇気が結構必要なんですよね。だから羨ましいです。でも、繋がってるはずの文をケータイの幅で詩を区切るのは良くないです。なんかテンポが乱れちゃうんで……。そこら辺を工夫するとより良い作品になると思います。

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★★
2009/03/20 21:19
大好き

最近流行りの草食男子を彼氏にもつ肉食女子、ヒロイン目線の恋愛ストーリー。草食男子バージョンも読んで見たいです。 内容は普通の彼氏彼女のデート風景をぬぼーッと色鉛筆でスケッチした感じ。惹かれる要素はないけど、短編なのでぬぼーッと終わります。インパクトに欠けていますが、平和ッて大切ですよねー。 文章は、「。」がないので、不自然に場面が変わります。少し違和感、でも著者の書き方みたいです。 特筆すべきところはありません。王道恋愛小説と違って、草食男子が可愛らしいので、彼女に為った気分で読むと読みやすいです。

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★★★
2009/03/19 13:30
残存リズム

タイトル通りの作品です。恋愛モノかなッて思っていたけれど、ピュアミントな感じの青春モノです。 心に残る作品、かといえば個人的にそうでもないです。けどやっぱり、ナイス編集。 文章は、主人公の不安定さにそぐわない真っ直ぐな感じですが、イマドキ直球ですよねー。 音楽系はストーリーの骨がムツカシイのですが、意外性があって、青春18きっぷのCMみたいでした。 beeさんの作品を一度読んで見たかったので目についたのを引っ張り出しました。他のも幾つか読ませて頂けたらと思います。

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★★★★
2009/03/19 10:14
僕の思った事

最初に示しますが、私的に。あくまでも私的にこういった作品を苦手とする傾向にありますので、ご了承下さい。 メッセージ性がありますが、ちょっとしたSOS文にも為り得るなあという印象です。内容は斬新ですね。自分は初めてこういう作品を読みました。エッセイと詩集が融合した感じが、とても読み易いです。 文章ですが、#ボタンだけで読み進められるトコロが粋です。たまに其れが出来ないのも、業ですかねえ? 所々理解できなかったのは、自分の勉強不足ではないかと思います。この作品は抽象的に捉えるとイケません。口角をあげて、微笑ましく読みましょう。 溜め息は空を見てつくと、幸せが逃げないんですよ。

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★★★
2009/03/14 16:26
美しき歌姫

絵本を読んでいるような感じです。小さい子に紙芝居にして見せても、喜ぶんじゃないでしょうか? 内容はとっても美しいです。金髪の少女と少年が目に浮かぶような作品です。 文章は、少し残念でした。「~だった」「~である」という文体より、「~でした」「~です」という文体の方がこの作品に合うと思いました。あと、童話、絵本を意識するなら、略語を使わない方が良いですよ。 この作品に絵をつけて見開きで読んでみたいです。

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★★★★
2009/03/14 16:13
今日も眠る貴方へ、

近未来の世界観を淡々と綴った作品です。私はタンポポの種みたいに漂っているのに、確たるモノを持っている、掴み所が有る様で無い様な主人公。 内容は個人的に良いと思います。展開を急にし過ぎてるけど、読者が追い付ける位です。でも、もう少し優しくても良いと思います。 登場人物の名前も工夫されています。物語や登場人物の性格にすごく合っています。へぇーって驚愕しました。 文章は、しっかりされているので安心して読めました。だから読み直したりしても、また、楽しめます。駄目なとこはそんなにありません。 少し複雑ですが、読み終えてから、感想ノートを見ると、ムツカシさが理解できると思います。時間掛けて理解すると、この作品の良さが分かりますね。

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★
2009/03/10 11:41
初恋

まさに初恋。ムツカシクないし、読みやすいです。主人公もヒロインもおはなしの中で懸命に生きてますね。遠い日の記憶。 内容は本当に読みやすくてヘルシーで、濃厚ラーメンっていうより春雨スープみたいな感じです。変な例えですみません。主人公はケータイ小説らしく一途ですが、一途過ぎてやんちゃな感じが足りないです。ヒロインは地味地味って書かれてましたけど、大人しい普通よりちょっと綺麗めな女の子だと思ってました。ありがちな骨のストーリーですが、十人十色、書き手によって様々な表情を見せますね。これはナイス編集です。 だからこそ、文章をしっかりして欲しかったです。1pの長さもバラバラです。酷いです。勿体無いです。変なところに改行がされていると、読みにくいです。というか、読みたくないのが本心です。1文1文に愛を込めて書け、なんて無茶なコトは思いません。せめて、書き方を統一してください。

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★★★★
2009/03/09 00:42
狐面の主人

丑三つ時のお楽しみ。和心溢れる感動的な恋物語です。久しぶりにファンタジィチックなおはなしを読みました。 狐面の主人はとっても素敵な、現代人にいない種類の御方です。ヒロインの心は澄んでいて、本当にいい子です。 内容はヒーロー物のような展開ですが、ドンパチはしていないので、恋愛要素が際立っています。 文章は、粗いですね。和を強調する文体なら、ありんす言葉(遊郭言葉とも言う)を使えば手っ取り早いけど、ケータイ小説なら粗い和風のモノの方が読みやすく感じます。 遊郭の表現ですが、知識が浅いと思います。もう少し資料を読んで彼処を知ることで、もっと和風に磨きがかかると思います。個人的に、誤魔化してるように感じてしまいました。

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★★★★★
2009/03/01 17:56
テディベアは痛みを知らない

告白していいですか? あなたが好きです。……すみません、取り乱しました。 恕真ん中な作品です。完成されたリズムに完璧な歌詞を付けていくとこんな作品ができるんですね。都倉俊一氏の曲に阿久悠氏の詩をという錯覚が、今目前で繰り広げられています。主人公は多くを語ります。全部を認めて欲しいのです。否、認められるべきです。 文章はもう、云うコトはありません。好みの作品過ぎて、何も云いたくありません。ケチつけたくても、そうするまいとする自分がいます。末期です。だから、もう必死です。 内容は硬い殻に覆われていますが、だんだん酷く傷つきやすくなってきます。張り詰めた空気が少しずつ溶けていく、起承転結です。 このレビューを読んでくれた方にこの作品をもっと評価して欲しいです。ただ、自傷行為が苦手な方はご注意下さい。感想ノートを覗くこともオススメします。 是非、一読ドウゾ。

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★★★★
2009/03/01 16:51
水面にゆれる…

月というテーマに真摯に向き合って作ってあります。恋愛ジャンルの切ないおはなし。 沢山の前設定があって、線をたどりにくいですね。けれど、曖昧な恋心とくっきり映る月を表現する方法の一つだと捕らえれば、なんてことありません。月を抽象的に扱うなら最もな手段です。最近自分が西村京太郎に嵌っているから、そう感じたのかも知れませんし。 文章は易しく、慈愛に満ちています。でも、ピリ辛な台詞のアクセントが効いていて、飽きさせません。句読点の付け方は、自分と違うタイプの様に感じました。仮名も三点リーダも酷く曖昧です。夢見がちなのか、それとも現実で呆けてるのかをハッキリさせたら、より良くなるのではないでしょうか。

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