渡海大三郎さんの作品一覧

コスモス

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鶴岡一馬は東京の暑さに辟易していた。 北海道へUターンするタイミングを探りながら、猛暑に耐えるべくフィットネスクラブで泳いでいる。 そこで出会ったのが、大学で英語を教えている桜木あゆみだった。 優雅なクロールとプロポーションは、プールでもひと際目立つ存在だ。 やがて二人は燃えるような恋に落ちる。 一馬にとって、何一つ不足のない恋人だった。だがあゆみは優秀な英語教育の研究者だ。 二人が付き合うようになって一年ほど過ぎたころ、彼女は関西の大学へ准教授として招かれることになった。 一馬は悩みに悩んだ末、別れを決断する。そして、かねてから考えていた北海道へのUターンを実行した。 小樽へ移住して三年が過ぎていた。一馬は知人から北原雪子を紹介される。 名前の如く雪のような透明感と、コスモスのような可憐さに包まれた雪子を目の前にして、一馬の胸は鼓動した。 「彼女なら、まだ心に残っているあゆみを忘れさあせてくれる」 三度目に会ったときのことだった。雪子に元気がない。顔も心なしか青ざめて見える。 「どうしました、どこか具合でも悪い?」一馬が聞く。 返ってきた答えが「私、妊娠しているんです」。 「まだ、手も握ったことがないのに」 一馬は戸惑った。 雪子の口から次々と語られる真実に、一馬はただただ驚くばかりだ。そして不思議だった。 これほど清潔感を失わないことが。
未完の恋だから忘れられない!

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彼女とは一度も喫茶店に行ったことがないのに、なぜか私は口ずさむ。 『学生街の喫茶店』。 1972年にリリースされた名曲だ。 『学生街の喫茶店』の歌詞とは違って、あの時は恋だと気づいていながら言葉に出せないまま、ついに別れの時がやってきてしまうのか?
初恋、旅立ち、そして男と女

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ああ、初恋! 誰もが一度は通る、はかなくも忘れ難き小径。 そして旅立ち。出会いと別れ。懐かしき日々。 昭和から平成、令和と時代は移り行くとも、人の本質は変わらない。 市井の人々との出会いと別れ、そして昭和を代表するスーパースターやミスユニバース日本代表とのエピソードなどを交えた、忘れ難き日々の、小さな物語集。
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