黒原紫音さんのレビュー一覧

★★★★★
2015/09/06 18:13
ネタバレ
君に永遠を与えられたなら

生を失った少女
彼女を喪った少年
彼女と唯一繋がれる少女
彼らを支える少年

四人が過ごす一夏は彼等が抱えるには、余りにも切なくてだからこそ一際に輝かしい。

終わらない夏はないし、永遠の命もない。でも彼等はそれを永遠に変える術を見出すのです。

少しのエゴとそれを受け止める大きな優しさと、希望に満ちたお話です。若い世代にこそぜひとも読んでいただきたいです。

レビューを見る
★★★★★
2014/10/04 21:55
On your marks,

本当はずっと前からスタートラインには立っている。 でもそこから一歩を踏み出すのは、誰だって不安で怖くて動けなくなる。 一度は閉ざしてしまった世界。 不本意で切ってしまったゴールテープ。 でも、まだ終わりじゃないから。 世界はこんなにも広いから。 空は広くて、真夜中にだって小さくとも光はあるでしょう。 走ってるだけでは見えなかった星空を見上げて、そこに広がる新しい世界を感じて。愛しい手を取り合って。 On your marks, さぁ、新たなスタートだ。 世界がどこまでも広がる可能性を秘めている10代の世代に広く読まれますように。 躓いても、何度だってスタートラインに立てることが、広く伝わりますように。

本当はずっと前からスタートラインには立っている。
でもそこから一歩を踏み出すのは、誰だって不安で怖くて動けなくなる。

一度は閉ざしてしまった世界。
不本意で切ってしまったゴールテープ。

でも、まだ終わりじゃないから。
世界はこんなにも広いから。
空は広くて、真夜中にだって小さくとも光はあるでしょう。

走ってるだけでは見えなかった星空を見上げて、そこに広がる新しい世界を感じて。愛しい手を取り合って。

On your marks,
さぁ、新たなスタートだ。

世界がどこまでも広がる可能性を秘めている10代の世代に広く読まれますように。
躓いても、何度だってスタートラインに立てることが、広く伝わりますように。



続きを見る
★★★★★
2014/08/07 23:04
ネタバレ
恋心、ひとつ、いただきました。

好きって気持ちだけでどこまで走れる?
いやいや、この年になると走れないでしょ無理でしょってちょっと待ったぁぁぁ!(息切れ)
走れてるじゃんむしろ走り過ぎじゃないの前見なきゃダメだよ!(息切れ再)

独り言を晒してしまうほど私のハートが撃ち抜かれました。
新しいことを始める原動力っていくつになっても同じ。転んでも傾いても起き上がるの大変でもそれでも突き進む気持ちがあるなら大事にしないと。

私(達)が忘れてしまったものを後生大事に真白ちゃんは持ってくれてることが嬉しい。そして彼女を大事にしてくれる人がいてさらに嬉しい。

あぁちくしょう、恋したいな(小声)

レビューを見る
★★★★★
2014/01/31 19:42
ネタバレ
初恋のやり直し

子どもだったあの頃の何もできない自分じゃない。だからなんとかしたい。でも、大人になったからこそ身動きがとれなかったりする。二度目の失恋?まさか。
消えない音。消せない旋律。
手繰り寄せたなら、二度と放さないように。
これはとても個人的な願望ですが、二人の譜面のラストにフェルマータがあることを祈るばかりです。
それから奏真くん。帰国したらぜひエリックサティを彼女に弾いてあげてください。

願わくば、青空の下で。

レビューを見る
★★★★★
2014/01/19 14:49
ネタバレ
目を覚ませ、と言うのは簡単。

30歳の女は、もう好いた惚れただけじゃ結婚なんて決められない、決めちゃいけない。
なのにどうしてダメな男を振り切れないんだろう。答えは一目瞭然。『そんな男はやめておけ』
でもそれができたら苦労しない。10年も時間はかからない。わかってるけど好きで、好きなのに素直に愛せなくて年輪重ねた女はメンドクサイ。
読んでいて横面叩かれた気分です。30女はメンドクサイのです。でもそれが女ってものでしょう。足掻いた分だけ幸せになってみせますよね、ミズキちゃん。

レビューを見る
★★★★★
2013/04/14 00:37
ネタバレ
不完全だからこそ映える光


不完全で、不器用で、未熟。
ただシンプルな感情に従って紡ぐ不完全な愛情、関係、未来。
10代だからこそできる恋愛で、でも10代の男女が抱えるには少し大き過ぎる“壁”。
晃と冬海が羨ましくもあり危うくもあり、お節介ながら二人の決して楽ではないこの先を想ってしばし胸を痛めました。

螢さんはいつも難儀な方を選んで言葉を紡いでるように思えます。もっと安易で楽な言葉もストーリーもあるのに敢えてこの選択をして書き切る心意気に拍手を贈りたいです。
だって安易に書く方がラクですもの。
でもそれをしないからこその“蒼山螢”なのでしょうね。流石です。

月は自らは光を発しません。
他者から譲り受けた光で形を変える月光は、不完全な彼等を照らすに相応しいものなのかもしれませんね。

何色でも構わないので二人の明日が同じ色に照らされますようにと祈るばかりです。

レビューを見る
★★★★★
2013/04/13 16:45
深海で彷徨うがごとく

まず、タイトルが秀逸です。 ありふれた、もっと意地の悪い言い方をしてみれば釣りワードを盛り込んだタイトルとストーリーが大量生産されていくこの場所で、このタイトルと、そしてこのストーリーを書き切る著者様の心意気に拍手。 こんな場所で埋れていい作品ではありません。書籍として文芸コーナーに陳列されるべき作品です。 行方不明の男。 彼を求める女、彼女に惹かれる男。 複雑で静かな狂気を孕んだ多角関係、行方不明の彼のごとく見えない真実、見えない本心、見えないラスト。 彼女はまさに孤高の魚。 光の刺さない海の底を彷徨って徐々に光を求めて浮上していくような、息苦しさすら心地良いと思える作品です。 あなたもぜひ彼等と共に彷徨い、足掻き、一筋の光にも似たラストまで辿り着いてください。 (書籍にしてくれないかなぁ。絶対買うのに!)

まず、タイトルが秀逸です。
ありふれた、もっと意地の悪い言い方をしてみれば釣りワードを盛り込んだタイトルとストーリーが大量生産されていくこの場所で、このタイトルと、そしてこのストーリーを書き切る著者様の心意気に拍手。

こんな場所で埋れていい作品ではありません。書籍として文芸コーナーに陳列されるべき作品です。

行方不明の男。
彼を求める女、彼女に惹かれる男。
複雑で静かな狂気を孕んだ多角関係、行方不明の彼のごとく見えない真実、見えない本心、見えないラスト。

彼女はまさに孤高の魚。

光の刺さない海の底を彷徨って徐々に光を求めて浮上していくような、息苦しさすら心地良いと思える作品です。

あなたもぜひ彼等と共に彷徨い、足掻き、一筋の光にも似たラストまで辿り着いてください。

(書籍にしてくれないかなぁ。絶対買うのに!)

続きを見る
pagetop