2025年3月7日発売
新しい一歩を踏み出すラストに涙する――
卒業 桜舞う春に、また君と
イラストレーター:ふすい
- あらすじ
- 卒業式を前になぜか大切な友達と一緒に過ごせなくなった女子高生(『桜の花びらを君に』丸井とまと)、兄の急死で自分の居場所を見つけられず反抗する男子中学生(『初恋の答えは、約束の海で』水葉直人)、亡くなった彼との叶わぬ再会の約束を守ろうと待ち合わせ場所を訪れる女性(『花あかり~願い桜が結ぶ過去~』河野美姫)、自分宛てではないラブレターに正体を偽って返事を書く女子高生…(『うそつきラブレター』汐見夏衛)。桜舞う春、別れと出会いの季節に、さまざまな登場人物が葛藤し成長していく姿に心救われる1冊。大人気作家・汐見夏衛の特別書き下ろし直筆メッセージ収録。
- 著者コメント
- ・汐見夏衛・
ご一緒させていただいた作家様方の各作品が、切なくて優しくてあたたかいお話ばかりで、泣きながら微笑みながら拝読しました。どの主人公も、自分の弱さや葛藤を乗り越え、一歩踏み出し、新しい世界へと旅立っていきます。読者の皆様それぞれの「卒業」に寄り添い、彩り、応援するような、素敵なアンソロジーです。お読みいただけましたら幸いです。
・丸井とまと・
ノベマで初めて書いた小説がこの作品でした。卒業の短編コンテストをきっかけにアンソロジーになり、そして今回単行本という形で再び出版していただけることになりました。汐見さん、河野さん、水葉さんの素敵な物語とともに楽しんでいただけたら嬉しいです。
・河野美姫・
こんにちは、河野美姫と申します。三年前に『卒業』シリーズの第一弾として文庫で刊行された本作が、このたび単行本になりました。とても嬉しく、再び素敵な作家様方とご一緒できて光栄です。せっかくなので、私は〝今〟に合わせて改稿しました。これから卒業する学生さんも、いつか学生だった大人のみなさんも、卒業シーズンにぴったりな四作をぜひお楽しみくださいませ。きっと、温かい気持ちになれる一冊だと思います。
・水葉直人・
こんにちは、水葉です。私のデビュー作が、今回新たな形となって再びみなさまのもとに届くことになりました。本作品は、どんな人にも人生を変える出会いは起こるということをテーマに、出会いを通じて後ろ向きの自分から卒業できたらいいなという想いを込めた作品になっています。ぜひ、他の作者さまの素敵な作品と共に楽しんでいただけたら幸いです!