2023年11月発売の単行本(野いちご)
同じ傷をもった、正反対なふたり。
――君がいたから、強くなれた。
――君がいたから、強くなれた。
傷だらけの僕らは、それでもいつか光をみつける
イラストレーター:タミウラ
- あらすじ
- 自分に正直であること。それがいちばん正しい。そう思って過ごしてきた高校生の瑠璃。そんな生活が一変したのは、友達をさしおいてバスケ部の部長になってから。お弁当を持って逃げるように教室を出る日々に心が折れそうになっていたとき、旧校舎の空き教室で、同じ学年の紺と出会う。彼は人前に出て話をするのが大の苦手でほとんど背中を向けていたけれど、その言葉は誠実で瑠璃の心を癒してくれた。そして、嫌がらせがいよいよエスカレートしたその時――。大声をだして助けてくれたのは、あの紺だった。傷だらけのふたりは、よりそいながら…それぞれの方法で光をみつけていく。
真っ暗な苦しみの中にいる人へ――今日を乗り越えるための物語。
- 著者コメント
- このたび『傷だらけの僕らは、それでもいつか光を見つける』を刊行して頂けることになりました。いつもは引っ込み思案で自分の意見を口に出せない主人公が多いのですが、今回は逆に自分に正直すぎて『口は災いの元』な苦い経験をしてしまう女の子の物語です。友達と喧嘩してつらい思いをしている方に届いたら嬉しいです。