ああ。思えば短い人生だった。 ミドリガメの寿命30年。そのうちのわずか4ヶ月あまり――。 ホーム・センターで、みーちゃんと目があって数週間。 たくさんお日様も浴びられたし、そんなに悪い人生でもなかったかも……。 私は、走馬灯のように甦る思い出にひたって……。 「ちびちびちゃ~ん! 大丈夫~?」 でかでかちゃん。大丈夫なわけないで……ん? 「あれ?」 身体に痛みがない。重傷過ぎて、痛みを感じないのかしら?