情熱効果あり

ハイブリッド車を選ぶのが哲志先輩らしいと健くんが言っていた。

まだ新車だけど、もうすでに雨の日とかに何度か乗せてもらったことがある。


開いた窓からほんの少し顔が見えた。自転車を端に置いて、近寄る。


「どうしましたか?」


「は?こんな所で何してるんだよ?」


質問に質問で返される。


「栄養ドリンクを飲んでいたんです」


「何で今?」


「なんか考え事をしていて…」


「そんなの家で考えたら?家まであと少しだろ?」


心配していた顔が呆れた顔に変わる。


「だって…」


家に帰ったら、本当に1日が終わってしまう。それに今日は金曜日だから、一週間も終わってしまう。

何だか虚しい気分になっていた。


「はあー。…明日、暇か?」


大きな溜め息のあとに明日の予定を聞かれた。


「暇ですけど…」