んん?
言動が一致していないような。



「戸塚はあほだからなあ。
迷惑かけんなよ。」


…あれれ、丹羽くんて、こんなキャラだったかな!?
もっと、なんていうのかな、にこにこしてるイメージなんだけど。


「まあでも、せっかく隣になったからには仲良くしてやる。」


戸惑う私に、また一言。

しかし、そんな言葉も、表情と一致していないせいで、なんだか迫力がない。




「えーと、結局のところ。
丹羽くんは、私の隣が嬉しいってことでいいの?」


私の言葉に、丹羽くんは、今度は真っ赤になってこう答えた。


「はあ?んなわけねえじゃん。
戸塚のことなんて、全く気になってないんだから。」


…そう言う丹羽くんは、アワアワと戸惑っていて。
それでいて、仔犬が尻尾を振っているようにも見えて。


私はものすごく気になるよ、丹羽くん。