ぼっと、顔が赤くなる気がした。

今までの、ちくっとしたり、ドキッとしたりしたのってまさか。


…恋の予兆。




「戸塚ちゃん?大丈夫?」




はっと、すると。
心配そうに、望月さんと先生が表情を窺ってくる。

「プリントで疲れたんじゃないか?
早く気をつけて帰りなさい。」


「は、はい、そうですね!
帰ります。
失礼しました!」


顔が赤くなってるかもしれないと思うと、上を向けなくて。

そそくさと職員室を後にした。