「なに、ぶつぶつ言ってんの?」


後ろから聞きなれた声が聞こえて振り返ると、立っていたのは丹羽くんで。


「なんでもない!
き、気にしないで。」

私はますますテンパってしまう。


「まあいいや。」

そう呟いて、丹羽くんが座ったのは私の真ん前。

見慣れていない正面から見る顔は新鮮で。


昼間、望月さんが言っていた美少年、というのもよくわかる。