「美紅・・・」

屋上で北沢くんと島くんを待っていると美紅に声をかけた。


「何?」


どうしよう?
こんな事聞いたら恥ずかしいかも?

「何でもないよ」

お弁当の包みをチラっと見てから屋上の扉を見つめた。

「何か悩みでもあるの?」
「べ、別にないよ」

ちょっとだけ、熱くなってきた頬に両手を当て空を見つめため息を吐く。