どうしよう… 今のあたし、顔が赤いはず。 バレないかな? 「俺、そろそろ部活に行かなきゃ。これ使って」 「で、でもっ…」 言いかけた時には、 春馬は雨に濡れながら部室へ行ってしまった。 …あの時と同じだ。 また傘を借りちゃった。 しかも、あたしの名前を知ってたなんて…。