「それで、ルルは別の所で暮らしたかったとかないの?」 すると、ルルは持っていたスプーンを 机の上に置いた。 「…別に、行きたい所なんてない。むしろ、行くところがない」 …両親を失って寂しいよね。 こんな幼い子にパパとママがいないなんて… 「…ここにいてもいいなら、ずっといていいからね。だから遠慮しないで」 あたしがルルの面倒をしっかりと見なきゃ。