ルルは困った表情をしながら じっと此方を見つめてきた。 まるで、助けてと母親に助けを求める 仔犬かのように。 つい、可愛いと思ってしまった。 「柚ちゃん、彼氏の名前は?」 「えっと……ルルっていうの!」 「るる…くん?」 …彼氏って誤魔化すしかないよね。