「別に君たちがあの男を好きでいるのは勝手だけど…」 ルルの表情が険しくなった。 「柚を苛めるヤツは許さないから」 ルル…… …また、助けられたんだ。 自分が情けないよ。 チャイムが鳴ると、 熱男が教室に入ってきた。 「おい、お前ら。そろそろ席につけー」 担任の一言で女子たちは苦い表情をしながら 席についていった。 …助かった。 上履きも、春馬くんを好きな子たちが 隠したのだろう。