そう思っていると、 手に温かい感触が伝わってきた。 っ………? 「柚…」 振り向くと、ルルは寂しそうな表情で 柚香の手を握っていた。 「ルル?」 「あいつと…デートするの?」 「…どうして、そんなことを聞くの?」 あたしには分からなかった。 どうしてルルが、 そんなことを聞いてくるのかを。