すると、『ピンポーン』とチャイムが鳴った。 …あ、おばさんかな? 玄関へ行き扉を開けると、 おばさんが立っていた。 「柚香ちゃん、薫を預かってくれてありがとね」 と、手に持っていた箱を渡してきた。 「これ、ケーキが入ってるから良かったら食べて」 「あ、ありがとうございますっ」 「じゃあ…薫と男の子を連れて帰るわね」