「柚香、恋人の瑠々那くんが同じクラスで良かったね」 前の席に座っていた実紗が、 後ろを振り返ってきた。 「だから、恋人じゃないってば~!」 誤解だよ…! 「あの調子じゃ、瑠々那くんも人気になるわね」 「たぶんね…」 恋をするのは勝手だけど、 正体だけはバレないようにしなきゃ! 「えーっと…席は…」 熱男がルルの席を言いかけた時、 突如ルルが勝手に歩きだし 柚香の隣の席の男子の前に立った。