僕は、島を出ることにした。
簡単に荷物をまとめ、来た時と同じ道を歩いて行った。
最初の時も、寂れているように思えたが、今は寂れているというより、もう何もかもがなくなり、滅びた、と感じた。
橋のところには、あいかわらず縄がかかっていた。
僕が触れると、縄はまるで指先の熱によって溶けたように、すぐに消えた。
まるで夢でも見ているかのように、僕は静かに橋を渡って行ったのだった。
一度だけ、振り返った。少女が追いかけてくるような気がしたからだ。
けれど、それは錯覚だった。
簡単に荷物をまとめ、来た時と同じ道を歩いて行った。
最初の時も、寂れているように思えたが、今は寂れているというより、もう何もかもがなくなり、滅びた、と感じた。
橋のところには、あいかわらず縄がかかっていた。
僕が触れると、縄はまるで指先の熱によって溶けたように、すぐに消えた。
まるで夢でも見ているかのように、僕は静かに橋を渡って行ったのだった。
一度だけ、振り返った。少女が追いかけてくるような気がしたからだ。
けれど、それは錯覚だった。


