そして、冬が来る頃、島の神は死んだ。
朝起きて見ると、太陽が東から昇ってきたのだ。
僕は、布団から出て、作務衣を羽織ると、海辺へと飛び出して行った。
昇る太陽は、今まで見たよりも神々しくて、何もかもを忘れてしまうほどの大きさを持っていた。
―沈んだって、また、陽は昇る。
僕は、その光景を、まずは少女に見せてやりたいと思った。
少女の家へと飛んでいき、戸を叩いた。
が、不思議なことに、いつもならこの時間には起きていて、誰かしら出てくる彼女の家からは、返事がなかったのだ。
次に僕は、島の長の元へと走って行った。
戸を叩いたが、いつでもいるはずの長は、出て来なかった。
僕は、次々と島を回ったが、何処の家も返事がなかった。
あの丘に登っても、太陽を拝んでいる人は誰もいなかった。
僕はまた、少女の家へと戻り、思い切って、戸を開けてみた。
物音一つ聞こえない。
僕は木の戸を全て引いて、中へと入って行った。
玄関先には草履一つなく、どの部屋にも何一つなかった。
島から、僕以外の全ての人たちが消えていた。
朝起きて見ると、太陽が東から昇ってきたのだ。
僕は、布団から出て、作務衣を羽織ると、海辺へと飛び出して行った。
昇る太陽は、今まで見たよりも神々しくて、何もかもを忘れてしまうほどの大きさを持っていた。
―沈んだって、また、陽は昇る。
僕は、その光景を、まずは少女に見せてやりたいと思った。
少女の家へと飛んでいき、戸を叩いた。
が、不思議なことに、いつもならこの時間には起きていて、誰かしら出てくる彼女の家からは、返事がなかったのだ。
次に僕は、島の長の元へと走って行った。
戸を叩いたが、いつでもいるはずの長は、出て来なかった。
僕は、次々と島を回ったが、何処の家も返事がなかった。
あの丘に登っても、太陽を拝んでいる人は誰もいなかった。
僕はまた、少女の家へと戻り、思い切って、戸を開けてみた。
物音一つ聞こえない。
僕は木の戸を全て引いて、中へと入って行った。
玄関先には草履一つなく、どの部屋にも何一つなかった。
島から、僕以外の全ての人たちが消えていた。


