島渡り

「あるべき姿ではない島に、私たちはいるのです。

この島が本来の島へと戻る時、私たちは果たしてここにいられるのでしょうか。」

彼女はそう呟いてから、静かに俯いた。

僕は、それを黙って見ていたが、その間にも、紙に筆を走らせていた。

少女の美しく儚げな姿全てを表すには、一生かかっても足りないと思う。

けれど、書かなくては気がすまない。

書きたいと思う。