家に着くまで。 頭の中はこころでいっぱいだった。 こころ……こんな暗いのに、どこ行ったんだろ。 今、どんな顔をしているんだろ。 きっと……… 明日聞いても、悲しく笑って 『何も気にしてないよ』って言うんだろうな……。 そんなことで、頭がいっぱいだった。 繋がる手の相手のことなんて、 これっぽっちも考えてなかった。