キミが、好きです ~茜色の空の下~









「美咲、腕振るんだよ?
足動かすんだよ?」


あたしの前に走る美咲。




緊張してるのか、


足が震えちゃってる。




「んな……。
あたしだって、走り方くらい分かるよぉ…」



怒ってるような、

緊張してて焦ってるのか、


よくわかんない顔の美咲。




「そーだよね!
じゃあ、美咲頑張れっ!!」


いよいよ美咲の番。


震えながら、


美咲はクラウチングスタートの姿勢になった。