障害物競争の結果は、 あたしのクラスが 学年で見事1位だった。 「吉岡?……タオルありがと。 お陰で、1位取ったよ」 あははって笑う南くん。 ―――――トクン、トクン……。 心臓がもたないよ………。 「南くん、お疲れさま!」 あたしは、そう言って 南くんからタオルを受け取った。 「ココー!次、あたしらだよ!!」 「うん! ……じゃあ、行ってくるね!」 「おう。頑張れよ」 南くんは、あたしの頭をぽんぽん叩いてから 友達のところに戻った。