でも、無視するのも 余計嫌われちゃいそう………。 あたしは、意を決して屋上に向かった。 ――――ギィィィィ。 古びた屋上のドアは、 重いうえに、奇妙な音を立てて開いた。 初夏の屋上は、陽射しが強くて 目がギラギラする………。 そんななか、日陰には 南くんが座っていた。