キミが、好きです ~茜色の空の下~










『気になる』っていうのは……、




『好き』じゃなくて



いつもの南くんと



なんか違かったから、新鮮なだけだよ……。






「気づかないよ。
……だって『好き』とかじゃないもん!」




「はいはい。
もう、照れなくていいよ?
好きになる、ってすごいことなんだからねっ!?

……ほら、帰るよー」





考え耽っているあたしの手首を、


美咲が掴んで、

あたしを正門まで引っ張ろうとしている。