「……やっぱり、南くんに惚れたのね」 「だ、だから……違うってば!!」 「恋愛初心者のくせに。…好きか、好きじゃないか分かる?」 ……うっ……。 美咲の言葉に、何も返せなかった。 「いつもは、ボケーッとボールを目で追ってたくせに。 今日は…………ずーっと、南くんを見てた」 嘘………、 あたしそんなに見てたっけ。 でも、反論できない。 だって……今のあたしの記憶には、 一生懸命な南くんしか映ってないもん。