「なーんだ、残念」 「ココもぉー、南くんとは?」 あたしが悔しがってると、 美咲がニヤニヤした顔で言った。 「ふ、フツーだよ……」 「えぇ?本当にぃ?」 「ほ、本当だもん!」 言い合っていると、 さっきの暗闇とは一転して 明るい神社が見えてきた。 「こころー、一ノ瀬ー!」 遠くから、叶多くんの声が聞こえた。 「美咲、行こ!」 あたしは、美咲と走って 叶多くんのもとに向かった。 ってか……西森くんは来ないのかな?